カレーでアルツハイマー予防、金沢大学教授ら効果発見



カレーの黄色成分で、ウコンに含まれる「クルクミン」が、アルツハイマー病の原因となる物質の生成を防ぐ効果のあることが、金沢大大学院の山田正仁教授(神経内科)と小野賢二郎医師らの研究でわかった。

新たな治療薬の開発につながるほか、痴呆(ちほう)予防に役立つ食生活改善方法に生かされそうだ。成果は都内で開かれる日本痴呆学会で30日発表される。

アルツハイマー病は、脳内で「アミロイドベータ(Aβ)」という物質が繊維状に結合して毒性を持ち、付近の神経細胞が死んでいくのが原因とされる。現在、病院の進行を食い止める決定的な治療法はない。

研究チームはAβを含む溶液にクルクミンを加え、繊維化が大幅に抑えられることを確認した。すでに繊維化したAβにクルクミンを加えると繊維が分解した。赤ワインに含まれるポリフェノールや、ハーブの一種のローズマリーでも同様の効果が得られたという。
カレーをよく食べるインド人は米国人に比べアルツハイマー病の発症率が4分の1しかないことが知られ、クルクミンを混ぜた餌で育てたマウスは発症しにくいことが示されている。

研究チームは「クルクミンにアルツハイマー病を防ぐ直接の効果があることがわかった。食生活の改善で発症を遅らせるかもしれない」と話している。

(2004/9/8  読売新聞掲載)


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